ペルセウス座流星群が見られる8月中旬は、お盆休みや夏休みと重なる絶好のタイミングです。
この時期、多くの人が故郷に帰省したり、自然の中でのんびり過ごすことも多いでしょう。
そこで今回は、ペルセウス座流星群が見られる主な都市(北海道・仙台・東京・京都・福岡・沖縄)の極大日時を図にまとめました。
また、ペルセウス座流星群が見える方角や、屋外で流れ星を見るために事前に用意した方がいいもの。そして、Q&Aなども紹介します。
ちなみに、流星群とは流れ星の集まりのことを指します。
流れ星に願い事を3回唱えようと思ってもなかなかうまくいきませんよね？この記事ではあるものを利用して、流れ星に願い事を3回唱える方法も紹介します。
ぜひ最後までお読みください。
ペルセウス座流星群2024各地域の極大日時はいつ？
ペルセウス座流星群は、しぶんぎ座流星群(1月3日〜4日)、ふたご座流星群(12月14日〜15日)と並ぶ3大流星群の一つです。
2024年ペルセウス座流星群の出現期間は7月17日～8月24日。その中でも毎年8月11日～14日頃に多くの流れ星が見られます。
2024年ペルセウス座流星群の極大日時は、8月12日の23時頃～8月13日未明です。
また、8月13日未明(午前０時から午前３時頃まで)は月明かりの影響がないことから、流れ星を見るのに好条件です。
下図は、主な都市の8月12日の月の入約30分後(23時前後)と8月13日の薄明かり開始約30分前(未明)の放射点高度と予想流星数をまとめたものです。
8月12日と比較して、13日未明の方が放射点の高度が高く、予想流星数も2倍になっていることが確認できます。
よって、流れ星が最もよく見られるピークの日時は8月13日未明だと言えますね。
| 8月12日(月)の夜 | ||||
| 月の入 | 月の入約30分後 | |||
| 時刻 | 放射点高度 | 予想流星数 | ||
| 札幌 | 21:46 | 22:20 | 29度 | 約20個 |
| 仙台 | 22:02 | 22:30 | 26度 | 約20個 |
| 東京 | 22:13 | 22:40 | 24度 | 約20個 |
| 京都 | 22:31 | 23:00 | 24度 | 約15個 |
| 福岡 | 22:57 | 23:30 | 24度 | 約15個 |
| 那覇 | 23:24 | 23:50 | 19度 | 約15個 |
引用：国立天文台「2024年 ペルセウス座流星群 解説資料」
主な都市で1時間あたりに見られる流星数(予想)は以下の通りです。
・北海道：20個→45個
・仙台：20個→40個
・東京：20個→40個
・京都：15個→40個
・福岡：15個→40個
・沖縄(那覇)：15個→35個
※12日夜と13日未明では流れ星の数が違います。
放射点の高度が高くなるほど、流星の数は多く見られるようです。
| 8月13日(火)朝 | ||||
| 薄明開始約30分前 | ||||
| 時刻 | 放射点高度 | 予想流星数 | 薄明開始 | |
| 札幌 | 2:20 | 58度 | 45個 | 2:48 |
| 仙台 | 2:40 | 57度 | 40個 | 3:10 |
| 東京 | 2:50 | 56度 | 40個 | 3:24 |
| 京都 | 3:10 | 56度 | 40個 | 3:42 |
| 福岡 | 3:40 | 56度 | 40個 | 4:08 |
| 那覇 | 4:10 | 51度 | 35個 | 4:38 |
引用：国立天文台「2024年 ペルセウス座流星群 解説資料」
ペルセウス座流星群が最も観察できるのは、8月11日夜～12日未明、12日夜～13日未明、13日夜～14未明の3日間です。
●極大前(最もよく見える夜)：8月12日夜～8月13日未明
●極大後：活動のピークを過ぎると徐々に減少していきますが、13日夜～14日未明あたりまでは見ごろです。
ペルセウス座流星群2024見える方角は？
2024年ペルセウス座流星群が見える方角は、夜空のどこにでも現れるので方角を気にする必要はありません。
ただ、月が出てる方向を正面にして観察するのは避けた方がいいでしょう。
月明かりがなく空が広く見渡せる場所を選んで、広い範囲で観察すると、より多くの流れ星を見れる可能性が高くなります。
下記のアストロアーツチャンネルで、2024ペルセウス座流星群のシュミレーション(空全体の見え方)動画が見れます。再生時間1:43
北東の空・ペルセウス座の放射点付近から全方向へ流れ星が飛んでいるのがわかります。放射点が高くなる頃に活動の極大を迎えます。
ペルセウス座流星群2024の流れ星を見るための用意(Q&A)
ペルセウス座流星群を見るためには、事前に知っておくべきことがいくつかあります。
こちらでは「倉敷科学センターペルセウス座流星群観測ガイドQ&A」から、いくつかピックアップしてご紹介します。
Ｑ.どんな場所で観測すればいいのですか？
Ａ.空が開けた場所を選んでください。
理想的には天の川が見えるような、郊外の夜空の条件がよい場所まで出かけることですが、そうもいかない場合は、近くに明るい対象（街灯、車・道路、工場、店舗の照明など）がない場所を選んでください。また、夜も更けると思い掛けない人物に遭遇することがあります。
不審者や暴走族などに注意することはもちろん、安全のため家族やグループでの観測計画をおすすめします。それから、他人の私有地にむやみに進入してはいけません。
近所の広場を利用できる場合にも、話し声など近隣の住人に迷惑がかからないよう配慮をしましょう。
観測は夜遅くから始まるので、特に女性は屋外での単独行動は避けるようにしましょう。
Ｑ.街中で星がよく見えない自宅前でも見えますか？
Ａ.数は減ってしまいますが見えます。
流星も星がよく見えない街中では、確認できる数が減ってしまいます。
好条件を望まなければ街中でも観測は可能ですが、その際は街灯など星の観測の妨げになるような明るい光源を避けることができる場所を選びましょう。これはあくまで目安ですが、条件のよい星空での観測流星数が100であったとすれば、４等星がやっと見える（大体の星座の星が見える）地方都市程度の星空では60、２等星や１等星がなんとか見える大都市程度の星空では30以下と、見える数がずっと減ってしまう傾向が報告されています。
人工の明かりが少なく、空が広く見渡せる場所が好条件とされていますが、雲量などの天候にも影響されます。
Ｑ.双眼鏡や望遠鏡のような機材は必要ですか？
Ａ．必要ありません。
一般的に流星は肉眼での観測で十分です。早まって望遠鏡や双眼鏡などは購入しないでください。
屋外で観察する際、事前に用意した方がいいものは、
- 懐中電灯
- レジャーシート、簡易的な背もたれ椅子
- 飲み物
- 虫よけグッズ
- うちわ
などです。
立ったままずっと上を向いている状態は疲れます。なので、レジャーシートを敷いて寝転んだり、背もたれ椅子に座ると楽な姿勢で観察できます。
また、明るい場所から暗い場所に移動すると、目が暗さに慣れず、すぐには流星群を見ることができない場合も。
目が慣れるまで（15分くらい）待ってから観察するといいでしょう。
2024ペルセウス座流星群(流れ星)に願い事を3回唱える方法！
昔から、流れ星に願い事を3回唱えたら願いが叶うという言い伝えがありますよね。
とはいえ、流れ星は一瞬で消えてしまうので、願い事を3回唱えるのは至難の業です。
そこで、３回唱えた願いごとを１秒以内に高速再生し、流れ星に必ず届ける！「流れ星に願いごと絶対届ける機」をここでご紹介します。
この「流れ星に願いごと絶対届ける機」は、2023年ペルセウス座流星群の極大前に公開されました。長野県の信濃毎日新聞が企画。
「流れ星に願いごと絶対届ける機」は、無料で利用できますので、興味のある方はぜひ試してみてください。
操作方法
サービスサイトへアクセス
①スマホやPCのマイクで願い事を3回吹き込んで録音。
②録音された音声データを倍速(1秒以内)に再生。※願い事の長さに合わせて「10倍速ボタン」か「20倍速ボタン」で1秒以内にして再生する。
③流れ星に合わせて再生ボタンを押し、流れ星に願い事を3回届ける。
願い事を3回唱える場合、
例えば「お金持ちになりたい」よりも「お金持ちになる」と断言した方が願い事は叶いやすいという情報がありましたので参考までに。
「流れ星に願いごと絶対届ける機」は三大流星群が出現する際に使えます。興味のある方は、ぜひ試してみてください。
まとめ
今回は、2024年ペルセウス座流星群の極大日時や見える方角、事前に用意した方がいいもの、そして、「流れ星に願いごと絶対届ける機」を紹介しました。
ペルセウス座流星群が最も観察できるのは、8月11日～14日の3日間です。極大前の8月12日夜～8月13日未明がピークです。
ただ、星空が綺麗に見えるかどうか気になりますよね。
こちらの星空指数サイトでは、全国の星空指数が分かるようになっています。流れ星を見る際にチェックすると便利です。
